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MANSAI◎解体新書 その拾七―聲― 壱

5月18日 世田谷パブリックシアター
MANSAI◎解体新書 その拾七
『聲(こえ)の七変化(バリエーション)?謡と歌のあわい?』
19時開演
21時15分終演

――――――――

ステージはシンプルな正方形のそれ。
その背後にはスクリーンが下がっていて、その3方を囲むように客席。
ステージの中央に木製の椅子が2脚と、水の置かれたサイドテーブル。
向かって右側の椅子の隣には、パソコンと平たい機材の置かれたテーブルが1脚。足元にはモニターみたいなものも。

時間になり、萬斉さんが登場。
スクリーンの左隣にある階段を降りて、ステージへ。
白いスタンドカラーのシャツに、黒いパンツ。
挨拶をして、公演の趣旨を説明。
以前宝塚の人がゲストだった時以来の競争率だったそうで、当日券も100人以上の人の狭き門だったと話し、客席騒然。
「焦らせてますね」なんて言いながら、酒井さんを呼び込む。

向かって右側。
ステージの下から階段を上って、挨拶しながら登場。
濃いグレーのスリーピーススーツ。
ベストのボタンはしっかり留めてるけど、ジャケットはボタンを留めずに前をはだける感じ。
シャツとポケットチーフは白。
薄いベージュの、紐だけが焦げ茶の靴。
履き込みが深めなので座っても靴下が見えないくらい。
ちょっと左が重めの前髪で、綺麗にセットされた髪型でした。
ステージに上ると満載さんに向かって「オッス」って感じの動きをしながら何度も挨拶。
肩の辺りが緊張してて、すっごい動きが硬いし、口調も固い。
観てるこっちまで緊張する。

酒:こないだコンドルズを観にこの、世田谷パブリックシアター来てるんですけどね。あの辺り(指をさして)で観てたんですけど、客席から観てたら分んないですけど、ステージの上だとこんなに緊張するのか!と思いました。

立ったまま挨拶をして少し話した後に、椅子に座る。
そのままトークセッションへ。

入場時にフライヤーと一緒に配られた自己紹介の乗った用紙を、萬斉さんがおもむろに開く。
客席もそれに合わせて開く。

萬:読めば分るんですけどね。声に出して読まないと気が済まないので。

と言いながら、酒井さんの紹介分を音読。
所々で頷きながら、神妙に聴いてる雰囲気。
光栄です。
いやいや、そんな。
みたいな感じで、ちょっと俯きがちに聴いてました。
紹介が終わると、ゴスペラーズとは何ぞや。ってことで参考資料としてスクリーンに映し出されるPV。
曲は「1.2.3for5」
ちょっと動揺する客席のゴスマニア。
萬斉さんと酒井さんも後ろを振り返って、スクリーンを仰ぎ見る。
音声込みで流れるのは1番のみ。
取りあえずの紹介が終わると、2人の背後で無音で流れ続けるPV。

酒:僕は5の前にいた人です。ゴスペラーズって言うとたいてい「サングラスの人」くらいしか見わけがつかないみたいで…。
萬:皆でサングラスしたら良いじゃないですか。
酒:(笑)陽射しに強いグループになりそうですよね。

萬:そもそもゴスペラーズって言うのは、何かゴスペルと関係があるんですか?

萬斉さんの質問に対して、酒井さんがゴスペラーズの成り立ちを説明。

酒:リーダーの村上って奴が高校生の時に初めて観た、Mama,I Want To Sing.って舞台がきっかけで。ああやって大きな声で好きなように歌いたいって言う気持ちから来たもの。ゴスペルとは関係ないんですよ。だから、アメリカとかで敬虔なクリスチャンかとか言われると凄く困るし。

何故アカペラ?みたいな質問に対して。

酒:アカペラブーム。みたいな時期はあるんです。ダークダックスさんとか、デューク・エイセスさんとか、ボニー・ジャックスさんとか。あの辺りは皆さん同じ時期なんですよね。そのあとしばらく時間が空いて、君たちアカペラやるの?珍しいねぇ。みたいなタイミングでゴスペラーズが出てくるんです。
萬:例えばそのダークさん達だったりとか。5人とか4人とかあるけど、ゴスペラーズも5人て言うのは何か意味があって5人なんですか?
酒:えぇっと。5人だと所謂「ハモリ」っていうのが出しやすいんです。それおこそボンボン言ってるベースボーカルがいて、主旋律を歌ってるリードボーカルがいて。残りの3人はドゥワーって言ってるコーラスみたいな。ゴスペラーズはそれぞれが声に個性があるんです。だから皆違う。ハーモニーグループって言うと、兄弟だったりとかそういうのが多いんです。
萬:ジャクソン5とか。
酒:そう!ジャクソン5!あれなんかは兄弟ですからね。
萬:ところで、後ろの写真が変わりましたけど(LN?のジャケ写)そのボンボン言ってる方と言うのは…。
酒:ボンボン言ってるのは…右から2人目ですね。陰になっちゃって見にくいですねぇ。
萬:あ、サングラスの方も。やっぱりコーラスとリードだと声の使い方も変わりますか。
酒:変わりますね。リードの時はそれこそ牽引役みたいな。引っ張って、って感じですけど。コーラスの時は盛り上げ役みたいな感じがあります。
萬:ハモリやすい形。みたいなものはあるんですか。
酒:ありますね。本当は真ん中を向いて輪になって歌うのが一番歌いやすいんです。こうやって歌ってるな。って言うのがお互い見えるので。でも、ステージとかでどうしても横一列に並んで歌わないといけない場面もあって。そうなると、端と端で音が聞こえづらいな。って時はありますね。

萬:音を聴く時に骨伝導というのがありますよね。骨に響いた音を聴くっていう。今聞こえてる声と、録音した声はやっぱり違う気がするんですけど、録音した自分の声を初めて聴いた時ってどうでしたか。
酒:高校生の時にバンドを組んでいて、その時に初めて録音した自分の声ってのを聴いたんですけどね。弱いなぁ?って思って。
萬:弱いなぁ。とは?
酒:なんて言うんでしょう。こう、「俺、こんなもんしか声出てなかったんだ!」みたいな。軸が無いんですよね。薄いの。

萬:ところで、さっきから我々の後ろに出てるのがありますが。これは、声の周波数を拾っています。左の64って書いてあるのがHz。横の軸が××です。右に行くほど声が低くなって、左に行くほど高くなりますね。それをここにあるマイクで拾ってるんですけど…。

萬斉さんが、ステージの中央際にあるマイクに近寄る。
酒井さんも一緒になって、水の入ったペットボトル片手に近寄る。

萬:例えばですね。Ah?♪

声に合わせて波形が変わる。
客席からは「おぉ?」と感嘆の声が上がる。

酒:今、お客さんの声も入っちゃってましたね。
萬:こんな感じで…。
酒:(スクリーンを見てる)
萬:…酒井さんもどうぞ?
酒:え!?あぁ、じゃあ!Ah?♪

酒井さんの声に合わせて波形が変化する。

萬:これが酒井さんの声ですね。随分幅が広いですね。
酒:僕は倍音出るんです。
萬:倍音?
酒:いくつもの音が混ざり合って、良く響くと言う意味合いの事を倍音って言うんです。
萬:ほぉ。
酒:それにしても、萬斉さんの声は低めでなだらかで良いですねぇ。俺なんてトゲトゲしちゃって。ほら、座ったら痛そう。
萬:違いますねぇ。
酒:萬斉さんのはエアーズロックみたいですよね。
萬:せっかくですから、お客さんにもやってもらいましょうか。
酒:それじゃあ、あなたどうでしょう。

ステージ最前中央のお客さんを指名するも、凄い勢いで拒否。

酒:あ、断られちゃった(笑)じゃあ、そちらの方。

次に指名された人は承諾。

萬:それじゃあ、ちょっと前に来て戴いて。このマイクに向かって「初めまして、こんにちは」とでも。
客:はじめまして。こんにちは。
萬:あぁ、やっぱり女性の方だと左側に傾きますね。
酒:違いますねぇ。
萬:ありがとうございました。

ステージ前方で立っていたのから、椅子に戻る。

萬:先日番組の収録で、どこから声が出てるかって言う測定をしたんですよ。
酒:はい。
萬:そしたら、僕の場合は足から出てるそうなんです。
酒:脚から!?
萬:この辺り(膝のちょっと上あたりを指しながら)から出てるって。
酒:こんにちは!(膝の辺りで手をパクパクさせて、膝が喋ってる動き)って事ですか!
萬:あと、この辺り(つま先)からとか。なので、普段はこの辺り(顔らへん)で喋ってる感覚なんですけど、それとはまた違うと言うか。酒井さんは、歌う時はどの辺りから声を出されてるんですか?
酒:僕ですか…難しいですねぇ。うー…ん。僕の場合はこの辺(顔のあたり)から出てるんだと思います。もちろん、腹とかは基本としてあるんですけどね。
萬:能や狂言の世界だと、息を吸って吸って吸って…そして吐き出すところから声を出すって言うのが一般的な手法になるんですけど。それとはまた違いますよね。
酒:そうですねぇ…でも、僕も吸い込んでから吐くタイプの歌い方ですね。両親が民謡をやってたので、その影響もあるかもしれませんけど。
萬:声を出す際に何か基本姿勢のようなものはあるんですか?
酒:うちは本当に独学なので、特にはないですね。萬斉さんなんかはしっかりおありになるんじゃないですか?
萬:狂言の世界ではこう…。

立ちあがり、足を揃えて軽く膝を曲げ、腰を落とす。
胸を張った上半身はやや前傾姿勢。
その体制を、説明しながら実演。
萬斉さんの説明に合わせて立ち上がり、同じような姿勢の酒井さん。
膝をぴったりくっつけて立っていたらしく
「膝は離して良いんですよ(笑)」
と、萬斉さんから指摘されて
「あ、そうなんですか!」と慌てて姿勢を直す。
結構難しいらしく、小さくぷるぷる震えながら立ってる印象。
萬斉さんが一節謡うと、真似をして酒井さんも謡う。
「なんか違うな(笑)」
と、酒井さんが笑うと、萬斉さんには
「いや、良いですよ」
とフォローされてました。

再び椅子に座る。

酒:でも、萬斉さんは姿勢が素晴らしいですよね。僕、以前解体新書に来た事がある人から言われたんですけど、萬斉さんと座ったら背筋を伸ばしてきちんと座らないと、みっともなく見えるから気をつけろ。って言われて来たんです。
萬:そうですか?
酒:そうですよ。だって、こんなん(椅子にだらしなく腰掛けて)してたら目立つじゃないですか!

確かに酒井さん、椅子に浅く腰掛けて背筋伸ばして座ってました。
時々脚を組んでたけど、それも本当に珍しいくらい。
居住まいを正す。ってこういう事なのかも。

萬:酒井さんは、ご自分の声をどのような声だと思いますか。
酒:僕の声は…そうですねぇ…こう、カーーーーンッ(こんな感じの擬音でした)って感じと言いますか。ゴスペラーズの中で起承転結があるとすれば、転の部分に当たる事が多いですね。こうきて、こうきて、そうきたか!みたいな。流れをちょっと変えるような。そんな働きをすることが、多いと思います。
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